日時:平成25年5月16日(木) 午後3時~5時
場所:衆議院第一議員会館 大会議室 (地下1階)
演題 :科学と宗教のはざま
てんげ しろう
講師 天外 伺朗 氏(本名: 土井 利忠) 工学博士
ホロトロピック・ネットワーク 代表
http://www.holotropic-net.org/
フロー・インスティテユート 代表
http://www.flowinstitute.jp/
天外塾 主宰
http://www.officejk.jp/
元 ソニー 上席常務・研究所長
内容
昨年11月6、7の両日、ダライ・ラマ法王と日本の科学者との対話が行われた。これは、1984年11月6-10日(奇しくも同じ日)に筑波大学とフランス国営放送の共同企画で「科学技術と精神世界」というシンポジウムが開かれて以来の、まじめな「科学と宗教」の対話であったように思う。
30年前は、勃興してきた量子力学の内容が、宗教の説く世界観と似ている事を、F.カプラ、D.ボームなどの物理学者が指摘し、科学が大きな変容をするのではないかという期待が大きかった。
私自身も、ボームの「暗在系」とユングの「集合的無意識」が似ている事から、それを「あの世」と名づけて独自の仮説を展開してきた。
しかしながら、いくら似ていても科学にはならず、昨年の催しは、この30年で科学と宗教の距離が、むしろ開いてしまった印象に終わった。
そこに横たわる根本的なギャップについてお話しする。
講師自己紹介
1964年東京工大卒、42年間ソニーに勤務。その間、CD、ワークステーション「NEWS」、犬型ロボット「AIBO」などの開発を主導。ソニーの子会社として「(株)コンピュータ・サイエンス研究所」、「(株)インテリジェンス・ダイナミクス研究所」などを設立、所長を務めた。人工知能と脳科学を統合した「インテリジェンス・ダイナミクス(動的知能学)」という新しい学問を提唱、開拓した。天外伺朗というペンネームで、科学と宗教のはざま、社会の進化論、医療改革、教育改革、企業経営改革などに取り組んでいる。
著書多数。